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結婚式お呼ばれの服装は春夏秋冬のシーズンや気温の変化によって、着こなしのポイントや注意すべき点が変わります。また1年間通して変わらずに守るべきマナーがあります。30代女性ゲストはその両方をしっかり意識した華やかな着こなしを求められるため、コーディネートには細心の注意を払いましょう。
目次
30代女性が結婚式お呼ばれの服装で季節ごとに注意すること
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30代のお呼ばれの服装は、季節によって配慮するマナーとコーディネートのポイントがあります。大人の魅力を引き出すために、シーズンごとの着こなしの変化と注意点を知って、お呼ばれファッションを楽しみましょう。
季節感を取り入れた服装選びを意識
結婚式でのお呼ばれコーディネートは、季節に合わせたアイテムを配慮して選びましょう。季節にあっていない服装は、パーティの中で他のゲストから浮いてしまったり、気温によってパーティの数時間がとても過ごしづらくなってしまうことが考えられます。
季節にあったカラー
季節に合ったカラー選びは大切です。ネイビーでも、夏向きの清涼感あるネイビーと冬に存在感が出るネイビーでは、色の深さや発色が違います。色選びに失敗すると、季節に合わず他のゲストに違和感を感じさせることも考えられます。季節に応じたニュアンスのカラー選びを心がけましょう。
季節にあった素材、生地の厚み
まだ暑いと思って薄手の格好のまま外出したら、実は突然涼しくなって街では薄着で恥ずかしかった…という経験はないでしょうか。お呼ばれのシーンでも、「通年着れる」と思って買った衣装が真冬には寒そうに見えたり、真夏には厚ぼったく感じたりするのはすべて気温感で見方が変わるためです。通年通して着られる生地・素材は春・秋は着回せますが、実は真冬・真夏には向いていません。逆に季節感のはっきりした素材は、そのシーズン以外では違和感を感じます。季節に応じて着こなしにレパートリーがあることがベストです。
デザイン
衣装のデザインに注意しましょう。真夏の長袖は冷房が効いたパーティルームでは暑苦しく見えますし、真冬のノースリーブは本人が大丈夫でも周囲から見たら寒そうに見えます。袖丈・着丈・全体的なデザインが季節に合っているか、冷静に検討しましょう。
アクセサリー
バッグや羽織り、靴の季節感にも気を配りましょう。例えばファーのついた羽織りやボレロは秋冬ならトレンドで可愛らしくおしゃれですが、3月に入った瞬間に季節遅れでアンバランスに感じられます。パンプスの色や素材では真夏の黒い小物・アクセサリーは特に重たく感じさせる要因になるため、パール付きなど一部にアレンジがあるデザインを加えましょう。
季節に応じた服装マナーの注意点
夏に暑いからとワンピースに素足だったり、真冬に黒いタイツを履くのは、少し冷静に考えればわかるマナー違反です。季節に合わせた着こなしは大切ですが、結婚式の服装マナーにのっとった着こなしが前提であることに注意しましょう。
気温に合わせ微調整できる服装
女性のお呼ばれ用衣装によく使われる素材は、基本身体のラインやシルエットが美しく出るように薄手の生地が多く選ばれます。当然冬はそれだけでは寒いですし、夏は夏で冷房が効きすぎて逆に寒いケースも。寒暖の差のせいで居心地悪く感じてしまっては、せっかくのお祝いの場で心から楽しむことができません。羽織りを持参するなど気温の差を考慮して、服装の微調整が効くよう工夫しましょう。
結婚式お呼ばれ・冬の服装
結婚式がもっとも少ないシーズンですが、12月・2月に結婚式に招待されるケースがあります。冬の結婚式は通年通せるはずのお呼ばれコーデが寒く見えてしまう季節です。ツィードやベロアなど冬用の生地を意識したり、冬素材のストールなど小物で冬らししさを演出しましょう。
服装マナーの注意点
・真冬でもタイツはNG。冬に映え着やせ効果のある黒ストッキング・黒タイツもNGなので注意を。足元の寒さは会場内でタイツからストッキングに履き替える、行きかえりはブーツにして会場で履き替えるなど、計画的に対策を。
・ファーは友人が多いカジュアルな結婚式では問題ないですが、フォーマルな披露宴での食事の時間には抜ぐなど配慮を。現在ではファーは冬のパーティファッションの1つとして許容の流れにありますが、ゲストに年配の方や目上の方が多く招待されている結婚式では避けるのが無難です。
・コートは必ずクロークへ預けましょう。パーティ会場に持ち込んで入ってはいけません。
ドレス・ワンピース
厚みや起毛感がある生地を使ったドレス(ベロア・ツイード・フェイクスウェードなど)や厚手のジャガード(織り生地)が冬らしく華やかでおすすめです。カラーも深みと重厚感のある色が冬らしくて会場映えします。
【冬らしいフェイクスウェードドレス】
【華やかなジャガードワンピース】
着物(訪問着)
冬に結婚式に招待されたら、おすすめしたい訪問着の和服。着物は重ね着するので温かく、どうしても重たくなりがちな冬カラーの中で、明るいカラーで会場に彩りを加える優秀なお呼ばれファッションです。
レンタルドレス
通年通せる衣装は持っているけど、冬用は持っていない、わざわざ買い足すのも…と考える人は多いはず。そこでおすすめなのがドレスレンタルの利用です。トレンドのデザインやブランドのドレス・衣装が手ごろな値段でレンタルでき、小物も合わせることができるので、旬の装いでパーティを楽しめます。
【冬テイストのコーデを一式レンタル】
【冬の披露宴に不可欠なコンパクトジャケットも一緒に】
結婚式におすすめの羽織りもの
大判のストール
秋から冬にかけて1枚あると便利な大判のストール。パシュミナや起毛感のあるシルクなど、保温力があり季節を感じさせる素材がおすすめです。特にパシュミナやシルクは光沢感があり発色がきれいなものが多いためパーティ向き。大判ならざっくりと肩に羽織るだけで、パーティに場慣れした雰囲気の着こなしに。
コンパクトなジャケット
コートの中にも重ねて着られるようなコンパクトジャケットが1枚あると、冬はとても便利です。ノースリーブのドレスのコーディネートにプラスするだけで落ち着いてフォーマルな印象に。寒さ対策としても。
ウールコート・非ウールコート
冬の結婚式に招待された際に頭を悩ませるのが、自宅から会場までの行き帰りのコート。フォーマルなお呼ばれの服装に合わせるコートは落ち着いて上品に見えるウールか、または中綿や非ウールでも女性らしくカジュアルに見えないデザインのものがおすすめです。ドレスは着丈の長さとのバランスに注意してください。
【ウールコート】
【非ウールコート】
結婚式お呼ばれ・春の服装
結婚式が秋に次いで多い季節で、気候も良くお呼ばれに着て行く服装は選びやすいシーズンです。この時期は3月・4月は学校や会社では期末・期首のシーズンで、お呼ばれ以外にもフォーマルな場に出ることが多くなる季節です。シーンに合わせ着回し対応が効くようなアイテムは大活躍します。
服装マナーの注意点
・全身黒のコーディネートに注意を。シーズン的には温かく花も咲き乱れる明るい季節ですが、着回しやスリーシーズン着られる服装を意識しすぎて、全身真っ黒になりがちなのもこの季節。季節にあった指し色を取り入れる工夫をしましょう。
・派織物もついていて、春の行事やお呼ばれに着回しが利く便利なフォーマル用スーツですが、結婚式ではマナー的に華やかさに欠ける、という弱点があります。お呼ばれで着用する際は、パーティ中は羽織りを華やかなストールにしたり、ネックレスを工夫したり、コサージュをつけたりとファッションが華やぐようコーディネートしましょう。
スーツ
コサージュをつけたりネックレスを明るくするなど、結婚式の華やぎを意識してコーディネートを。
セットアップ
上下別になるため着回し力は抜群。フォーマルな服装でも軽快に動きやすいのも魅力的。お子さま連れの結婚式などでおすすめです。
パンツスタイル
お呼ばれシーンの定番となりつつあるパンツドレススタイル。華やかなカラーのオールインワンタイプはフォーマルな披露宴でも着用OKです。
ドレス・ワンピース
明るい季節なので、春らしいカラーワンピースは春のお呼ばれシーンに一押しです。綺麗な発色の大人向けカラーは顔映えも抜群。
結婚式におすすめの羽織りもの
トレンチコート
テーラードジャケット
結婚式お呼ばれ・秋の服装
一年間を通じてもっとも結婚式が多い季節のため、この時期に結婚式の手持ちの服を買った、という人も多いのではないでしょうか。10月・11月が特に多い月ですが、10月の前半と11月の後半では、気温が大きく変わっていますし、少し冬を意識したカラーや着こなしの取り入れがコーディネートで重要になってきます。春の着こなしと差をつけるため、秋らしいカラーだとお呼ばれファッションとしてのおしゃれ度がグッと高くなります。
服装マナーの注意点
・春同様、全身黒にならないよう注意を。
・気温の変動が激しい季節でもあるので、少し先取りを意識したカラー選びやアクセサリーのチョイスを心がけましょう。
秋色のドレス・ワンピース
秋色のセットアップ
秋色のパンツスタイル
結婚式お呼ばれ・夏の服装
6月・7月は梅雨の最中のためそこまでではありませんが、7月後半から8月は暑さが本格的になります。基本薄手のお呼ばれ用のフォーマルな服も、色や素材によっては暑苦しく見えてしまうため、色や素材選びに注意しましょう。
服装マナーの注意点
・暑いからと挙式や食事中のノースリーブは厳禁。簡単に羽織れる派織物は必ず持参しましょう。
・暑いからとパンツに素足やサンダルはNGです。分別のついた30代として基本的なマナーは守りましょう。
・定番カラーの黒やネイビーが非常に重たく見える季節です。丈の長さやスッキリした着こなし、合わせるアクセサリーをホワイトやシルバーにするなど、涼しげに着こなす工夫を心がけましょう。
袖ありワンピース・ドレス
「真夏に袖ありワンピース?」と思われるかもしれませんが、1枚で羽織がいらない袖ありワンピースは実は非常に優秀です。素材に薄手が多いフォーマル用ドレスは、春秋冬に会場で着るには1枚では心もとないため、ストールなどが必要ですが、夏であれば1枚で涼しく着こなすことができます。
セットアップ
夏はもともと結婚式が少ない季節ですが、気温感でカジュアルなスタイルの結婚パーティが多くなる傾向。セットアップの上下のコーディネートを単品のブラウスに変えるなど、変化をつけることでパーティの雰囲気に合わせることができます。
結婚式におすすめの羽織りもの
ボレロ、ニュアンスカーディガン
夏は会場内が冷房が思った以上に効いていて寒い、という声をよく聞きます。折りたたんで簡単にしまうことができるようなニュアンスカーディガンや、ボレロが1枚あると、とても便利です。
クロップド袖のジャケット
夏の結婚式の自宅と会場までの行きかえりの羽織で、あると便利なのがクロップド袖のジャケット。長袖が暑く重たく感じられるシーズンなので、中継ぎの羽織りとして1枚あると春の早い時期から夏、秋の中盤まで重宝します。
結婚式へお呼ばれの30代の服装の春夏秋冬別コーデと注意点まとめ
30代でのシーズン別結婚式の服装で注意したい着こなしでの注意点は、ファッション性で季節感にしっかり合わせる部分と、お呼ばれで必ず守りたいマナーの部分があります。通年通して着られる衣装でも、季節や気温によってはそぐわないと見られることもありますので、選び方に注意して、パーティでのファッションを楽しんでください。