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10歳差の結婚・20歳差の結婚は、最近では珍しいものではなくなってきました。ですが、だからこそ年の差夫婦のお悩みも多様化してきています。
大好きな人との結婚を年齢で後悔したくはないですし、夫婦生活は円満に送りたいものですよね。10歳以上の年齢差がある結婚を楽しいものにするためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
目次
10歳差、20歳差の結婚ってどうなの?
10歳差、20歳差の結婚と聞いてとても驚く、というようなことは、最近はあまりありませんよね。しかし、世間の抵抗感が減ったからといって、年の差夫婦の悩みも比例して解消する、ということではありません。
年齢差によるトラブルの可能性を知っておくことで、いざその場面に遭遇した時、冷静な対応をすることができるかもしれません。
まずは、年の差婚で後悔することの一例からご紹介していきます。
年の差婚で後悔すること
手始めに、年の差婚で苦労することの代表格である「価値観」「収入」「将来」の3点について見ていきましょう。
価値観が合わない
生まれた年代が違ければ、それに伴って価値観にも隔たりが生まれます。日常の何気ない会話から、仕事に関する考え方まで、何もかもが異なってしまうことで苦労が生まれることも。
ほんの数個だけでも共有できる価値観があればまた違うのかもしれませんが、分かり合える部分が何一つ無いとなると、結婚したことに後悔が生まれてしまいそうです。
収入面
結婚当時は、同世代同士の結婚に比べ、むしろ経済状況が潤っていることの方が多いでしょう。ですが、その生活がいつまでも続く保証は無く、リストラや退職で収入が激減する未来がすぐに訪れる可能性もあります。
思うような収入が見込めず、家計が苦しくなった時、こんなことなら結婚するんじゃなかったと感じてしまうようですよ。
将来の生活
子どもが欲しいが作れるか、産んだとしても育てる体力はあるのか、介護はどうする、死別が早いのでは……などなど、将来に対する不安は尽きません。
不意に未来が見えなくなり、八方塞がりのように思えてしまうこともあるようで、そんな時結婚を後悔してしまうとのことです。
10歳差の結婚で後悔すること
20歳と30歳、30歳と40歳の結婚と聞くと、なんだか大して年が離れていないように思えてきます。だからこそ、年齢差のギャップに直面した時、10歳差の結婚を後悔してしまう危険性があるのです。
話しが合わない
観てきたドラマ、聞いてきた音楽、学生時代に人気だったお笑い芸人など、様々なことにジェネレーションギャップを感じて閉口してしまうことも。
「あの時これが流行ったよね!」という会話が成り立たなかった時、改めて年齢の差を意識してしまいそうです。
支配的・上から目線
お互いに対等だと思って接していても、年上の相手の態度が高圧的に感じられることがあるようです。
これは、庇護欲と支配欲の混同が原因で起きてしまうようで、行き過ぎるとモラハラに繋がってしまいます。年上側は特に注意が必要ですよ。
考え方の違いが浮き彫りに
特に、夫婦のあり方についてギャップが生まれてしまうようで、特に多いのは「家事と育児は女性の仕事」という価値観によるトラブルです。
百歩譲って専業主婦ならまだしも、共働きでこの話を持ち出されたら目が点になってしまいそうですよね。
子どもの有無で意見が食い違う
子どもを産むか産まないか、仮に子どもを産んだとしてこの先育てていく体力はあるのか、大学まで行かせようと思っても退職の時期と重なるかもしれない……などという理由で揉めてしまうことも。
結婚前に十分なすり合わせができていなかったことで起きてしまうトラブルのようです。
20歳差の結婚で後悔すること
20歳差ともなるとかなりの差がありますので、お互いの努力無くしては夫婦生活が成り立たないという方も多いのではないでしょうか。
また、「老い」という問題もより重くのしかかるようになってきます。その可能性を踏まえた上で結婚をしなければ、20歳差の結婚に深く後悔してしまうかもしれませんよ。
退職が近い
いくら退職金があるとはいえ、定期的な収入が途絶えてしまうことに不安を覚える人は多いのではないでしょうか。
これからの生活を考え憂鬱になってしまった時、結婚を後悔してしまうとのことです。
子どもの養育費への不安
特に親の退職と子どもの大学入学が被った時などは、より強い苦悩を感じることでしょう。授業料を払いきれない可能性を考えると、暗澹とした気持ちになってしまいそうです。
リストラされたら再就職が難しい
日本では、特別なスキルを持っていない限り、年齢が上がるほど再就職が難しくなってしまいます。昔は高収入だったけど、リストラされて今では無職……という未来が、絶対に無いとは言い切れないのです。
早くに介護が必要になる可能性
予想していたよりもずっと早く介護をしなければならなくなった、ということも。特に親の介護と配偶者の介護が同時期に来てしまった時などは、どうしていいのか分からなくなってしまうでしょう。
老いに耐えられないかも
人は必ず老いるものですが、自分よりもずっと早く老人に近づく相手に耐えられなくなってしまう方も一定数いらっしゃいます。
反対に、配偶者が自分よりも年下の場合には、若い相手と老いた自分を見比べて悲しくなってしまうということも。
同世代同士の結婚より死別が早い
20歳もの年齢差があれば仕方のないことですが、同世代夫婦に比べて、一緒にいられる時間が圧倒的に短いというデメリットがあります。
若くして未亡人になるという可能性は、決してぬぐえないのです。
10歳差、20歳差婚のメリット
では逆に、年の差婚にはどのようなメリットがあるのか、ご紹介していきましょう。
喧嘩になりにくい
主に年上側が感じる事ですが、自分より年下の相手と真っ向から衝突する気分にならず、許してあげようかなという気持ちが生まれるようです。
それよりも一度冷静になって、二人で話し合って解決しよう、という方向に無理なく行けるのがいいですね。
知見がある相手との生活
人生を長く送ってきただけあって、何か悩みにぶつかった時の対処に優れているという方も多いのでは?
また、知識を豊富持っているため、話していて飽きないという楽しさもありそうですよね。
包容力・安心感がある
頼りっきりはいけませんが、辛いことや困ったことがあった時、甘えられる相手が近くにいるということが、大きな安心感をもたらします。
懐の深い人が相手だと、毎日の生活を常に安定した精神で過ごすことができそうです。
価値観が違うからこその楽しさ
他社との違いに喜びや楽しさを見出すタイプの方にとっては、価値観の違いはメリットになります。自分では考えもしなかった考え方に、思いがけず遭遇することもあるかもしれませんね。
年の差婚の後悔、本当に年齢だけが原因?
収入面や加齢という避けようのない事実に関して後悔しているなら、しょうがないと言えばしょうがないでしょう。ただし、それらの悩みは結婚する前でも十分に考えられる事ですので、思慮深さが足りなかった点は反省しなければなりませんね。
それとは別に、価値観に関してのお悩みを抱えているのなら、その大本の原因はコミュニケーション不足ではないでしょうか。お互いの意見を交わすことで、解決に向かう可能性があるかもしれませんよ。
その解決法の一案をご紹介していきます。
10歳差の結婚・20歳差の結婚で後悔する前に
「年の差婚したことを後悔してしまいそう……」と感じたら、まずは一にも二にも話し合うことが重要ではないでしょうか。
難しいかもしれませんが、あまり感情を交えすぎず、お互いが極力冷静な姿勢で話す努力をすることが、スムーズな話し合いへの近道になりますよ。
後悔や不安の種をお互いに共有する
具体的に何が不安なのかを両者が知らなければ、解決の糸口を探ることができません。普段口にはしていなかった悩みを思い切って打ち明け、どうすれば改善できるかを二人で考えましょう。
共有無くして問題の決着はあり得ません。パワーのいる作業ではありますが、協力して乗り切ることが大切ですよ。
年の差を埋める努力をしてきたか省みる
相手と自分が違うということに目くじらを立てるばかりで、歩み寄る努力を怠っていたのではないか、という可能性に目を向けてみることも必要でしょう。
年齢差によるギャップはある程度予想できるのですから、その差の原因を一方的に相手に押し付けることは避けなければなりませんよ。
理解しようという姿勢と、理解できなくても良いという割り切りを
人と人とが完全に理解し合うことなど不可能です。だからといって、理解しようとする努力を放棄していいというわけではありません。
分かる部分と分からない部分、両方あるのが当たり前ですので、必要以上に相手と同一化を図ったり、反対にどうせ分かり合えないからと突き放すようなことは望ましくありません。
つかず離れず、でも相手は最大限に尊重するという心さえあれば、年齢差は大した問題ではありませんよ。
10歳差以上の結婚だから後悔するということではない
10歳、20歳という年齢差は、結婚を後悔するきっかけになるかもしれません。ですが、根本の原因は相手を尊重し合えないことにあるのではないでしょうか。
年齢差だけに囚われず、相手自身を見つめあうことが、円満な夫婦生活を送るのには必要不可欠ではないでしょうか。