© iStock.com/FG-Trade
「披露宴の乾杯挨拶を頼まれたけど、詳しいやり方がわからない……」とお困りではありませんか?
当日スマートに乾杯挨拶をこなすためにも、マナーや挨拶の仕方などは知っておきたいものですよね。
披露宴での乾杯挨拶の構成や文例、注意点などをご紹介していきますので、しっかり予習して結婚式の日に備えましょう!
目次
披露宴の乾杯挨拶の流れ
披露宴での乾杯挨拶は、
- 司会者から紹介を受ける
- 紹介が終わったら起立してその場で一礼
- マイク前に向かい、新郎新婦と会場に向けて一礼
- スピーチをして乾杯の音頭をとる
- 会場に一礼して自席へ戻る
という一連の動作で行います。
緊張して一つ一つの動作が慌ただしくなってしまうこともありますので、意識してゆったりと立ち振舞うようにしましょう。
披露宴の乾杯挨拶の基本的な構成
披露宴の乾杯挨拶の基本的な構成は、
- 自己紹介
- 祝辞
- 新郎新婦とのエピソード
- はなむけの言葉
- 乾杯の音頭
です。これに従って挨拶文を作成すれば、あまり悩まなくてもまとまった内容になりますよ。それでは、詳しくご解説していきましょう。
自己紹介
自分が何者で、新郎新婦とはどのような関係なのかを明確に語ります。すでに司会者から詳しい紹介をされた直後ですので、一言二言で簡潔にまとめましょう。
祝辞
新郎新婦と両家の親族に祝辞を述べます。肝は新郎新婦とのエピソードですので、こちらもシンプルにまとめましょう。
エピソード
「入社直後はとんでもない奴が来たと思いましたが、今ではすっかり……」というように、最終的にはプラスの話題になったとしても、新郎新婦を貶すような話題は避けます。
新郎新婦との関係性を象徴するようなエピソードや、新郎新婦の人柄が分かるような話題について語りましょう。
また、当日の二人を見た印象などを入れ込むのもいいですね。
はなむけの言葉
今後の結婚生活についてエールを贈ります。あまり長すぎると説教臭くなってしまうので、簡潔にまとめるよう心がけましょう。
乾杯の音頭
「乾杯!」の一言で、会場に乾杯を促します。
なお、自己紹介と祝辞は順番を入れ替えても大丈夫ですので、自分がしっくり来る順で話すようにしましょう。
では、大まかな構成が分かったところで次は乾杯挨拶の礼をご紹介していきます。
披露宴の乾杯挨拶例:友人として
涼太君、彩子さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様におかれましても、心よりお祝い申し上げます。
ただいまご紹介にあずかりました、新婦の友人、安田と申します。
誠に僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきたいと思います。
彩子さんとは高校時代の部活動のチームメイトで、当時からお互いになんでも話し合う仲でした。
卒業してからも、遊んだり旅行に行ったりすることが多かったので、ずっと一緒にいた彩子さんが結婚してしまうことを少し寂しく感じてしまいますが、それ以上に嬉しい気持ちで胸がいっぱいです。
彩子さん、涼太君と二人で明るい家庭を築いていってくださいね。
それでは皆様、ご唱和ください。
お二人の新しい門出を祝して、乾杯!
披露宴の乾杯挨拶例:上司として
ただいまご紹介いただきました、新郎永瀬君の上司にあたる山下と申します。
僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます。
永瀬君、奈津美(新婦)さん、ご両家ならびにご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
永瀬君は明るく社交的な性格で、いつもそつなくスマートに業務をこなしてくれる、部下としてこれ以上ないほど頼もしい存在です。
永瀬君と私生活について話をする機会はあまりなく、結婚の報告を受けた時は正直驚きました。
しかしながら、今日の永瀬君の様子を見るだけで、奈津美さんが彼にとってどれだけかけがえのない存在がなのかが分かりました。
今までに見たことのない幸せそうな表情に、こちらまで幸福な気持ちになるようです。
永瀬君、奈津美さん、これからはお二人で支え合い、温かな家庭を築き上げて下さい。
それでは、新郎新婦の末永い幸せと、ご列席の皆様のご多幸を祈念いたしまして、乾杯をしたいと思います。
皆様、ご唱和お願いいたします。乾杯!
披露宴の乾杯挨拶例:親族として
祐君、照さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家ご親族の皆様におかれましても、心よりお祝いを申し上げます。
ただいま司会の方からご紹介に預かりました、新郎の叔父、安藤と申します。
大変僭越ではございますが、ご指名をいただきましたので、乾杯の音頭をとらせていただきます。
祐君は幼いころから行動的で、夏休みには海に行ったり、カブトムシを獲ったりして遊んでいましたね。
中学、高校と学年が上がっても、欠かさず毎年遊びに来てくれた事は今思い返しても大変に嬉しく、年々成長が感じられることをいつも喜ばしく思っていました。
すっかり立派になった祐君が結婚するという事で、照さんとご挨拶させていただいた事があるのですが、少し言葉を交わしただけで、芯が強くて優しい、とても素敵な女性だということが伝わりました。
お二人の未来が幸せなものであることを、切にお祈りして下ります。
それでは皆様、御唱和をお願いいたします。
新郎新婦の末永い幸せと、お集まりの皆さまのご多幸とご発展をお祈りいたしまして、 乾杯!
披露宴の乾杯挨拶を成功させるポイント
当日の振る舞いと挨拶の内容、この二つの出来が、乾杯挨拶を成功させるカギになります。以下の4点に気をつけ、会場が盛り上がるような挨拶ができるようにしましょう!
1~2分程度の内容にまとめる
あまり長く話しすぎると、他のゲストのテンションも下がってしまいます。
大体300~400字程度にまとめると、1~2分で話せる内容になりますので、これを目安に原稿を書きましょう。
明るく話すことを心がけて!
お祝い事ですので、なるべく明るいトーンで話すことを心がけましょう。
緊張してガチガチになると、背中が丸まって声が小さくなってしまいますので、意識して背筋を伸ばすようにすると声が出しやすくなりますよ。
マイナスな話題は出さない
先ほども少し触れましたが、新郎新婦の印象を語る際は、貶めたりけなしたりするような言葉のチョイスをしてはいけません。
新郎新婦の性格の根幹を表そうとすると、どうしてもマイナスな言葉になってしまうという場合には、
- 臆病→注意深い、慎重な
- せっかち→機敏な、素早い
- 引っ込み思案→おとなしい、思慮深い
というようにいくらでも言い換える事ができますので、工夫して言葉を選ぶようにしてくださいね。
締めは区切りのいい言葉で
「それでは皆さん、ご唱和をお願いします」という前置きが入ることで、他のゲストも「この次に乾杯の音頭が来るな」と察する事ができます。
この一言を入れないと、タイミングが分からず全体的に締まりのない乾杯になってしまうので気をつけましょう。
披露宴の雰囲気作りに乾杯の挨拶は重要!
乾杯の挨拶がイマイチ盛り上がらないと、なんとなくダラッとした印象の披露宴になってしまいかねません。
変にウケを狙う必要はありませんので、会場の祝福ムードを後押しするような内容の挨拶ができるのがベストですよ。
乾杯の挨拶は披露宴の雰囲気の要にもなりますので、入念に準備をしておきましょう!