【新郎・新婦・父親別】顔合わせ食事会での挨拶の言葉と例文

顔合わせ食事会の挨拶例文©Olga Sapegina – shutterstock.com

結婚を前に、両家の両親・親族・兄弟姉妹と初めて集まる顔合わせ食事会での挨拶は、どのような形で行えばいいのでしょうか。フォーマルな結納と違って顔合わせは形式的でなく、軽い雰囲気がありますが、挨拶文はお互いの家に敬意を示す丁寧な言葉遣いがおすすめです。挨拶の例文をタイミングごとにまとめました。

顔合わせ食事会の進行と挨拶のタイミング

顔合わせ食事会の挨拶©Brian A Jackson – shutterstock.com

顔合わせ食事会の挨拶のタイミングは3回あります。そのほかに両家の家族紹介の際に、出席した家族1人1人の紹介とそれぞれの挨拶があります。顔合わせ食事会の一般的なプログラムの流れで、どのタイミングで挨拶を述べたらいいのか確認しておきましょう。

顔合わせ食事会の一般的なプログラムの流れ

顔合わせ食事会でよく選ばれる内容を盛り込んたプログラム例です。太字が挨拶の必要なタイミングになります。

(1)始まりの挨拶
(2)新郎・新婦の両家家族の紹介
(3)婚約記念品のお披露目
(4)記念撮影
(5)乾杯の挨拶
(6)会食と歓談
(7)最後の挨拶(結びの挨拶)とお礼

顔合わせ食事会での挨拶のタイミング

会場で初めて顔を合わせたときの挨拶

顔合わせ会場で両家家族が初めて顔を合わせたら、
「初めてお目にかかります。〇〇と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」と、お互いに軽い挨拶を交わして会釈をします。最初の印象は大切ですので、率先して笑顔で初対面の喜びを表しましょう。

始まりの挨拶

顔合わせ食事会の始まりの挨拶です。カジュアルな雰囲気の顔合わせ食事会でも、始まりの挨拶によって場が締まります。メリハリを持たせるために、進行役は立って挨拶の口上を述べましょう。

親族紹介

両家の家族をお互いに紹介します。婚約する二人がそれぞれの家族を紹介した後に、続いて1人づつ挨拶を行います。

乾杯の挨拶

食事と始める際の乾杯の挨拶です。進行役か、またはどちらかの父親にお願いします。

締め(結び)の挨拶

顔合わせ食事会の閉会の挨拶です。進行役が挨拶します。進行役にかかわらず、婚約する二人が参加した家族にお礼と抱負を述べた後に、両家どちらかの父親が代表してお礼を述べて締める流れがよく見られます。

誰が司会進行を務めるか

顔合わせ食事会の司会進行は、顔合わせ食事会の主催となる人が行います。

新郎本人

新郎新婦が顔合わせ食事会を主催している場合は、新郎が進行役を務めるが多いです。

男性側の父親

顔合わせ食事会がフォーマル寄りの場合は、新郎側の父親が主催として進行役を務めるケースも見られます。

挨拶の際に立ち上がるべきか

始まりの挨拶・乾杯の挨拶・締めの挨拶の際には、立ち上がって挨拶をしましょう。両家の紹介の際には、座ったままでかまいません。

始まりの挨拶の例文

顔合わせ食事会の冒頭である「始まりの挨拶」には、次のような内容を盛り込んで、そこまで長くない簡単な挨拶文を完成させましょう。
・今日集まっていただいたことへのお礼
・今日の食事会の主旨
・食事会の開始

新郎が進行の場合

新郎挨拶の例文1

「本日はお忙しいところお集まり頂き、誠にありがとうございます。
私たち二人の婚約をご報告するにあたり、このような場を設けさせていただきました。
どうぞ最後までよろしくお願い致します。」

新郎挨拶の例文2

本日は私たちのためにお集まりいただきまして、ありがとうございます。
私たち二人の婚約にあたり、お互いの家族を紹介し親睦を深めたく、今回この場を設けさせていただきました。
これを機に、〇〇家と△△家の絆が深まれば幸いです。どうぞよろしくお願い致します。」

父親(新郎側or新婦側)が進行の場合

父親挨拶の例文1

「本日はお忙しい中お集まり頂き、誠にありがとうございます。
この度はご縁を頂き、]〇〇(新郎)と△△さん(新婦)が結婚する運びとなりました。
婚約を機に、両家の親睦を深めるきっかけになればと思います。本日はどうぞ宜しくお願い致します。」

父親挨拶の例文2

「本日はお集まりいただきありがとうございます。
〇〇(新郎)と△△さん(新婦)との婚約が整いまして、このような会を開く運びになりましたこと、誠に嬉しく思っております。
本日は、どうぞよろしくお願いします。」

親族紹介の挨拶の例文

始まりの挨拶を終えたら、次に両家家族の紹介を行います。
まず新郎が父親・母親・兄弟・親族の順で紹介し、次に新婦が父親・母親…の順で紹介していくのが一般的です。紹介された本人には紹介の後に続いて、ひと言ずつ手短に挨拶をしてもらいましょう。

両親・兄弟・親族の一般的な紹介と挨拶

新郎「では私の両親を紹介させていただきます。父の〇〇です。」
父親「父の〇〇です。本日は宜しくお願いします。」
新郎「母の△△です。」
母親「母の△△です。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。」

相手側の家が遠方から来ている場合の紹介と挨拶

紹介の前に、遠方から来てくださったことへのお礼を入れると丁寧です。

新郎「本日は遠方よりお越しいただきまして本当にありがとうございます。私の両親の紹介をさせて頂きます。父の〇〇です。」

乾杯の挨拶

進行役の新郎か、新郎側の父親が行います。進行役が新郎の場合は、父親の挨拶の場を儲けたいと考え、乾杯の挨拶をお願いするケースが見られます。通常は進行役が音頭をとり、全員で乾杯します。乾杯の挨拶は長くせず、簡単で手短に済ませましょう。

新郎挨拶の例文

「それでは僭越(せんえつ)ながら私が、乾杯の音頭をとらせていただきます。乾杯。」
「本日はごゆっくり美味しい食事をお楽しみください。乾杯。」
「今後ともどうぞ末永くよろしくお願いします。乾杯。」

父親挨拶の例文

「僭越ながら私から、乾杯のご挨拶をさせていただければと存じます。
結婚を迎える二人の前途を祝し、両家の皆様のご健康とますますのご繁栄を願って、乾杯。」

始まりの挨拶に続けて乾杯を行う場合の例文

特に記念品の交換など行わないなら、始まりの挨拶から続けて乾杯をします。臨機応変に挨拶で対応しましょう。

「本日はお忙しい中~(略)お願いいたします。」「では乾杯の音頭を取らせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。乾杯!」
「本日はお忙しい中~(略)お願いします。」「それでは、美味しいお食事をお楽しみください。乾杯!」

最後の挨拶(結びの挨拶)の例文

顔合わせ食事会を締める、最後の挨拶です。新郎が1人で、または新郎新婦二人で今日のお礼をそれぞれ述べて挨拶を行います。挨拶文に次のような内容を盛り込みましょう。
・親への感謝の気持ち
・今後の抱負
・これからのサポートのお願い

また、新郎新婦が挨拶をした後に、父親が最後に一言挨拶をして、顔合わせをお開きにすることもあります。

新郎と新婦二人の挨拶の例文

新郎挨拶の例文

「本日は両家皆様のおかげで、今日という日を迎えることができました。本当にありがとうございます。改めてお礼申し上げます。未熟な私たちではありますが、今後とも皆様で温かく見守っていただければ幸いです。」

新婦挨拶の例文

「本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございました。
今日という日を迎え、〇〇さんと婚約し、まだまだ至らぬ点も多いかと思います。
これからも、お父さんお母さんには色々とご相談したいと思いますので、どうか温かくご指導いただけますよう、お願い致します。」

父親挨拶(新郎側or新婦側)の例文

「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きにさせていただきたいと思います。
本日は皆様のおかげで、滞りなく顔合わせを行い、婚約が調うことができました。皆様に御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。」

顔合わせ食事会の流れと挨拶の例文まとめ

顔合わせ食事会で挨拶をするタイミングは大きくは3つあり、進行役となった新郎・または父親が始まり・乾杯・終わりの挨拶を行います。また、両家の家族紹介の際には参加した家族が1人づつ挨拶を行います。
挨拶の際には、相手の家族に敬意を払って、態度や言葉遣いに気をつけましょう。カジュアルでアットホームな軽い食事会が増えていますが、挨拶の際には礼儀とマナーにのっとって行うと、食事会に締まりが出て、両家の集まりにメリハリが出ます。お互いがこれを機に、より親密になれるよう配慮した食事会になるといいですね。