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結婚式を冬に挙げようと思ったけど、よく考えたらゲストにとって負担なのでは……?とお悩みではないですか?
寒い季節の結婚式はゲストにどのような影響があるのか、どのようなおもてなしをすればいいのかなど、冬の結婚式には疑問が尽きません。
寒い時期にもかかわらず足を運んでくれるゲストのことを第一に考えつつ、冬の結婚式について今一度見つめ直していきましょう!
目次
冬に結婚式を挙げることはある?
寒い冬に結婚式を挙げるというカップルは、多くはありませんが極端に少なくもありません。
ですが、過ごしやすいシーズンに比べてゲストの負担が大きいことを考えると、入念な配慮も必要になるでしょう。
下手な対応をしてしまうと、事情はどうであれ「オフシーズンに挙げて予算をケチったのかな?」という余計な勘繰りをゲストにさせてしまう危険性があります。
まずはどのような大変さがあるかを知り、冬に結婚式を挙げるか否かを改めて検討しましょう!
寒い冬の結婚式でゲストが苦労すること:服装
冬の結婚式ということで、新郎新婦にもそれなりの苦労はあるでしょうが、ゲストの比ではありません。最初は服装に関する苦労をご紹介していきます。
パーティドレスを着ているから……
寒い季節とはいえ、多くの女性ゲストはパーティドレスで参加することになります。男性ゲストの服装に比べると、女性はかなりの薄着になることが想定されるでしょう。
移動中はいくら着こんでいても足元がストッキングで心もとないですし、会場の暖房が十分でなければ体はすっかり冷え切ってしまいますよ。
コートを一度預けたら取りに戻れない会場だった
外に出る演出があると聞かされておらず、クロークが遠くにあるため取りに戻ることもできず……ということも、少なくはないようです。
薄いドレスで寒風吹きすさぶ中立たされることを思うと、想像だけで底冷えしそうです。
移動中の時に着る服がかさばる
防寒対策が完璧であればあるほど、手荷物がかさばってしまいます。行きはまだいいかもしれませんが、会場に着いてから防寒着をすべて脱ぎ、引き出物などの荷物を抱えながら帰りにはまたすべて着て、となると、なかなか手間がかかってしまいますよね。
寒い冬の結婚式でゲストが苦労すること:移動
冬の道中は苦労がいっぱい!会場入りする頃にはすっかりヘトヘトに……ということも考えられます。
公共交通機関が止まった!
地域にもよりますが、雪の影響で電車やバスが遅れたり止まったりしてしまうことも。式開始に間に合わないのも辛いですが、もっと酷い時は会場にすらたどり着かないこともあります。
雪で顔も服もめちゃくちゃに
軽く舞う程度ならともかく、水分の多い雪が降ったり吹雪いたりする日では、せっかく時間をかけてドレスアップしたものがすべて無駄になってしまうことも考えられます。
濡れた服では体も凍えてしまいますし、最悪風邪をひいてしまいかねません。会場までの道のりが遠く、ドアtoドアではない場合ならなおさらでしょう。
寒い冬の結婚式でゲストが苦労すること:演出
寒い思いをしてやっと会場に到着しても、まだ安心はできません。なぜなら、外での演出がある可能性が考えられるからです。
100歩譲って事前連絡があるならまだしも、唐突に「みなさん外へお越しください!」という恐ろしい展開になってしまうことも……。
デザートビュッフェが外だった
寒い冬に外でデザートなんて食べてらんない!というのが正直な気持ちではないでしょうか。誰も外に出ようとしない、出たとしてもすぐ戻ってしまうか、暖房器具の傍から片時も離れられなくなってしまう……というゲストが大勢出てきてしまいそうですね。
フラワーシャワーや記念撮影を屋外で……
そこまで長い時間ではないにせよ、やはり外へは出たくないもの。コート着用可と言われたとしても、上着を羽織った程度では冬の寒さは防げません。
たとえどんなに素敵な演出だったとしても、ゲストの胸にはただ一つ「寒い」という記憶が色濃く残ることでしょう。
寒い冬の結婚式でゲストが苦労すること:体調
ゲストの苦労は結婚式の当日に限らず、後日に発生することもあります。いくら祝いの席とはいえ、体調を崩してしまっては心の底から祝う気持ちも薄れてしまいそうですね。
風邪を引かないか心配になる
極寒の中、薄っぺらいドレスで過ごしていたら当然風邪もひくでしょう。仕事やプライベートに支障が出たらと思うと、そればかりが気になって式に集中することが難しそうです。
妊婦さんやご高齢の方が辛そうだった
ただでさえ体力が万全とは言えない方に、寒い時期の結婚式はかなり酷です。完全に屋内で挙げるならまだマシかもしれませんが、それでも行き帰りの移動があります。
下手すると結婚式中に体調を崩して救急車で運ばれてしまった……とうこともあり得なくはないのです。
冬の結婚式にはどんな配慮が必要なの?
ゲストへの負担やリスクが大きい冬の結婚式ですが、それでも冬がいい!という場合にはどのような配慮が主催者側に必要なのでしょうか?
屋外での演出はしない
これは大原則と言えるでしょう。ただでさえ寒い思いをして足を運んでくれたゲストに、それ以上の苦痛を強いるのはあってはならない事です。
もしどうしても外での演出を取り入れたいという時は、結婚式の時期そのものを見直す必要がありますよ。
温かい飲みものや料理を用意
ウェルカムドリンクに温かい飲みものを用意したり、体が温まる料理を中心にお出ししたりと、とにかくゲストの体を冷やさないための配慮が必要です。
カイロやブランケットの手配を
会場の暖房が行き届いている事は大前提として、それでもなお寒さを感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時のために、ゲスト全員に行き渡る量のカイロやブランケットを手配しておきましょう。
クロークでコートをスムーズに預けられるような対策を
冬の結婚式は、その他の季節に比べると防寒着などで手荷物がかさばるため、クロークが込み合うことが考えられます。
そのため、例えばゲストにあらかじめネームプレートを配っておくなどして、受付で手荷物のスムーズな受け渡しができるように工夫をしておくことも必要と言えるでしょう。
中には寒い時期の結婚式を「非常識」と思う人もいる
たとえ配慮を尽くしても、「なぜわざわざ冬に結婚式を?」と思われることは避けられない可能性が高いです。
それでも出席すると決めたのはゲスト側ではあるものの、下手をすると今後の付き合いにも支障が出てしまうかもしれません。
結婚式は新郎新婦のものとは言え、ゲストを呼ぶ以上は招いた方々へのことを第一に考える必要があります。
「シーズンオフの時期を狙って安く挙げようとした?」「ゲストのことを考えていない!非常識!」などとは絶対に思われたくないという方は、結婚式を挙げる時期を今一度見直してみるのがいいかもしれませんね。
特別な事情がない限り冬の結婚式は避けた方が無難
冬の結婚式の防寒対策は、主催者側とゲスト側の双方に大きな負担がかかります。結婚式の思い出を素敵なものにしたい、ゲストにも楽しんでほしいと考えるなら、特別な事情がない限り結婚式を冬に挙げるのは避けた方が無難でしょう。