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「結婚式の友人代表スピーチを頼まれたけど、一体何を話せばいいの!?」とお悩みではありませんか?
スピーチをすることに馴染みがある、という方は中々いらっしゃらないかと思いますので、頭を抱えてしまうのも無理はないでしょう。
ですが、構成のポイントさえ押さえてしまえば、友人スピーチはそこまで難しいものではありません。詳しくご紹介していきます!
目次
結婚式の友人スピーチでは何を話せばいい?
普段からスピーチをする習慣がある方なら迷うことも無いのでしょうが、大抵の方にとってスピーチは不慣れな行為ではないでしょうか。
ましてや結婚式の友人代表、緊張しないわけがありませんし、そもそもどんなことを話せばいいのかもよくわかりません。
ですが、基本的な構成の型さえ覚えてしまえば、案外簡単にスピーチ原稿を作れてしまいます。
依頼されたスピーチのスタイルがゲストスピーチなら少し長めに、テーブルスピーチなら気持ち短めにアレンジを加えるなど、その場に適した長さのスピーチ文を作りましょう。
次からは、シチュエーション別の友人スピーチ構成例をご紹介します。
結婚式の友人スピーチ構成例:フォーマルVer
友人スピーチの基本構成は、
- 祝福の言葉
- 自己紹介
- 新郎新婦とのエピソード
- はなむけの言葉
にすると、すっきりと分かりやすい内容にまとめることができます。
これに当てはめる形で、構成例をご説明していきましょう。まずは定番スタイルのフォーマルVerから。
構成 | 例文 |
祝福の言葉 | 「〇〇さん、▲▲さん、並びにご家族の皆様、本日は誠におめでとうございます。」 |
自己紹介 | 「ただいまご紹介にあずかりました、友人代表の◆◆と申します。▲▲さんとは、小学生のころからの幼馴染です。」 |
新郎新婦とのエピソード (600~700字程度) |
「中学校を卒業するまでに▲▲さんとは何度も同じクラスになりましたが、当時からしっかり者だった▲▲さんは同級生の誰からも頼りにされる存在で、私もその中の一人でした。放課後、数学が不得意だった私に、時間も惜しまず問題の解き方を教えてくれた▲▲さんの真剣なまなざしが、今でも昨日の事のように思い出されます。」 |
はなむけの言葉 | 「ずっと仲良くしていた▲▲さんが結婚するということで、少し寂しいような気持ちもありますが、〇〇さんとなら幸せな家庭を築いて行けると信じています。末永く幸せな未来を歩まれることを、心からお祈りしています。」 |
丁寧で当たり障りのない、それでいてオリジナリティのある内容にしなければならないため、フォーマルな挨拶が一番難しいかもしれません。
ポイントは、思い出そのものを語るというよりは、新郎新婦を褒めることにつなげられるエピソードを使って書く事です。
助けられた思い出や、「優しい」「しっかり者」という言葉を裏付けるようなエピソードを用いることで、過去を懐かしみつつ新郎新婦を褒めることができますよ。
結婚式の友人スピーチ構成例:カジュアルVer
続いて、カジュアルなスタイルの友人スピーチ構成例をご紹介します。
構成 | 例文 |
祝福の言葉 | 「〇〇さん、▲▲さん、ご結婚おめでとうございます。そしてご家族の皆様、本日は誠におめでとうございます。」 |
自己紹介 | 「ただいまご紹介いただきました、友人代表の◆◆と申します。▲▲さんとは、高校時代の同級生でした。」 |
新郎新婦とのエピソード (600~700字程度) |
「同じバレーボール部に入部していた▲▲さんと私は、入部してからすぐに仲良くなりました。練習は辛く厳しいものでしたが、どんな時も前向きに努力する▲▲さんの姿を見ていると、不思議と頑張ろうという気力が湧いてきました。」 |
はなむけの言葉 | 「頑張り屋さんで、いつも誰かを引っ張って行けるような強さを持っている▲▲さんですが、時には立ち止まってしまいたくなる時もあったと思います。〇〇さんには安心して寄りかかれる、と私に話してくれた▲▲さんでしたが、めでたくご結婚されるという事で、まるで自分の事のように嬉しい気持ちでいっぱいです。〇〇さん、私の大切な友達をどうぞよろしくお願いします。お二人の幸せをお祈りしています。」 |
友人が多い結婚式なら、かしこまりすぎない口調でスピーチをしてみてもいいですね。また、新郎新婦への呼びかけが堅苦しいと感じた時は、
「かしこまると緊張してしまいそうなので、いつものように▲▲ちゃんと呼ばせてください」
と前置きをすれば、砕けた呼び方をしても大丈夫です。
フォーマルなスタイルのスピーチでは抑え気味にしていましたが、カジュアルスタイルなら感情を多く盛り込んで書くのもアリです。
気持ちも伝わりやすくなりますので、やりすぎない程度に入れ込みましょう。
結婚式の友人スピーチを成功させるポイントは?
結婚式の友人スピーチを成功させるポイントをご紹介していきます。
3~5分で話せるようにまとめる
1000~1500文字ぐらいが、適正なスピーチの文字数になります。
これより多すぎるとゲストに退屈な気持ちが芽生え、少なすぎると簡単すぎる印象になってしまうため、程よい文章量にする必要があります。
また、スピーチの文章が決まったら、だいたい何分ぐらいで読めるかを実際に声に出して確認しましょう。
名前の読み方を事前に確認
友人の名前を間違えることはまずあり得ませんが、友人のパートナーやご両親の名前をスピーチに出す場合には、あらかじめ読み方を確認しておきましょう。
スピーチの方向性について新郎新婦に相談するのもアリ
こういうことを話してほしい、この話題には触れてほしくないなど、事前に新郎新婦の確認を取った上でスピーチを構成する手もあります。
方向性を定めてもらうと文章を考えるのもいくらか楽ですし、何より安心です。
元恋人の話題には触れない
結婚式がめちゃくちゃになる可能性大ですので、元恋人の話題には絶対に触れないでください。
仮にギャグのつもりだとしてもまったく面白くないですし、新郎新婦・ゲストともに誰も幸せになりません。
下品・不快なエピソードは絶対NG
聞いている人を不快にさせるようなスピーチをするようでは、社会人以前に人間として失格です。
新郎新婦との縁が切れることが十分に考えられますので、こちらも絶対にやらないようにしましょう。
自分のことを話しすぎない
自分が絡むエピソードを話すにしても、やりすぎは禁物です。自分のことはあくまで添えるだけ、大切なのは新郎新婦をいかに祝うかだ、ということを忘れないようにしましょう。
とにかく練習あるのみ!
スピーチの成功を後押しするのは、練習の回数です。どれだけ本番に備えて注意事項を確認しても、練習をほとんどしていないという状況ではお話になりません。
口に出して何度も読み、できるだけ本番で緊張してしまわないよう、スピーチの文章に慣れておきましょう。
友人スピーチでも忌み言葉には気をつけよう!
結婚式のスピーチでは、使っていけない「忌み言葉」というものがいくつか存在します。事前に確認をしておき、誤って使用しないようにしましょう。
例 | |
別れ・再婚を連想させる言葉 | 最後に、去る、失う、去る、終わる、離れる、別れる、切れる、嫌う、飽きる、疎遠になる、冷える、繰り返し、再び、何度も |
不幸を連想させる言葉 | 亡くなる、苦しい、朽ちる、病気、倒れる、壊れる、泣く、崩れる、滅びる、流れる痛ましい、衰える、倒れる |
重ね言葉 | 時々、いよいよ、重ね重ね、わざわざ、たまたま、いろいろ、たびたび、どんどん、だんだん、しばしば、みるみる、日々、 相次いで |
本番の友人スピーチで意識することは?
結婚式の本番で友人スピーチをする時には、以下のことに気をつけましょう。
場合によっては「ご着席ください」という一言を
スピーチを開始する時、例えば新郎新婦の両親などが起立している場合があります。そんな時は、祝福の言葉を述べてから「どうぞご着席ください」と一声かけるようにしましょう。
うつむきっぱなしはNG
カンペを読みながらスピーチをすること自体は悪いことではありませんが、ずっと手元に視線を落とし続けてはいけません。
可能な限り、新郎新婦の方向へ目を向けながらお話しくださいね。
ゆっくり話すことを意識
緊張すると無意識に口調が速くなりますので、ゆっくりと話すことを強く意識しながらスピーチをしましょう。
流れにまかせて話し切ってしまうのではなく、単語の一つ一つを意識するように話すと成功しやすくなります。
美しい姿勢&身だしなみに注意
どれだけ内容が良くても、気崩れたドレスで背筋を丸めながらのスピーチでは、感動も薄れてしまいます。
スピーチの出番が来る前に身だしなみを整え、話すときは美しい姿勢を保てるよう意識しましょう。
余裕があれば笑顔を浮かべて
真剣な表情で読むスピーチももちろん素敵ですが、お祝いの気持ちを示すように時々笑顔を浮かべるのもいいでしょう。
明るい表情でスピーチをすれば、式の雰囲気もグッと良くなりますよ。
事前準備を完璧にすれば、結婚式の友人スピーチは怖くない!
スピーチの文章を整え、練習をいくらか繰り返しておけば、本番で大失敗してしまうことはまずありません。
確かに気をつけなければならないことはたくさんありますが、事前準備さえ怠らなければ大丈夫です。
備えを完璧にしておけば結婚式の友人スピーチは怖くありませんので、安心して本番に臨んでくださいね。