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何らかの理由により、結婚式を自粛せざるを得なくなってしまうことも。
莫大なキャンセル料がかかってしまったり、ブライダル保険に入っていても対象外のケースに行き当たってしまった時などは特に、どうすべきか迷ってしまいますよね。
ですが、最初から全員が笑って迎えることのできないと分かっている結婚式を挙げたとしても、それによって幸福を感じる人はほとんど存在しないでしょう。
自分やゲストの身の安全を守るため、不謹慎だと周囲に感じさせないための苦渋の選択を、どのようなケースで迫られることがあるのでしょうか。
目次
いざとなったら結婚式を自粛すべき?
状況は人それぞれでも、結婚式を自粛するか否かの二択を迫られることがあります。そういった特殊な立場に立たされてしまうと、周りの声もとても気になりますよね。
「絶対に自粛すべき!」「そこまで考え過ぎる必要はないんじゃない?」など、さまざまな意見が出るかと思いますが、その判断によって降りかかる不利益はすべて新郎新婦が被ることになります。
なので、結婚式をすることに大きなリスクが伴うならば、残念ながら自粛の決断を下すのが賢明だと言えるでしょう。
では、どのようなケースにおいて、新郎新婦は結婚式の自粛を考えなければならなくなるのでしょうか?
新郎新婦が結婚式の自粛を考えるケース:近しい身内の不幸
親戚に不幸が起こったとしても、結婚式を絶対に中止しなければならないということはありません。
ですが、両親やきょうだいの身に不幸があった時は、自粛を検討する必要があります。
仮に強行したら「こんな状況で結婚式をするなんて……」と思われかねませんし、何より自分たち自身の心情的にも、お祝い事どころの雰囲気ではなくなってしまうでしょう。
絶対に中止というわけではなく、延期後に落ち着いたら改めて式を挙げるという対応もできますよ。
新郎新婦が結婚式の自粛を考えるケース:災害時
震災や台風、もしくはその二次災害により、結婚式どころか生活すら危ぶまれてしまうこともあります。
欠席者が続出することは必至ですし、無理に来ようとしたゲストの身に危険が起こるかもしれません。
参加者の安全が100%保証できない状況で、結婚式を挙げるのは得策ではないと言えるでしょう。
こういうトラブルに備え、ブライダル保険に加入しておくことをおすすめします。
新郎新婦が結婚式の自粛を考えるケース:パートナーの不貞が露見
パートナーの浮気などが発覚し、それが周囲にバレてしまった時は、自粛が頭をよぎりますよね。
ゲストの居心地が最高に悪くなることは容易に想像ができますし、相手を裏切っておきながら、今さら神に未来を誓うというのも妙な話しです。
何より、破局が目前に迫っているような新郎新婦に、ご祝儀を払いたいというゲストがどこにいるでしょうか。
こういった場合に潔く自粛できなければ、新郎新婦とゲストの両方に大きな不幸が巻き起こることになります。
新郎新婦が結婚式の自粛を考えるケース:爆発的な流行り病
大流行する感染症に生活を侵され、毎日の暮らしどころか生命が危ぶまれるような状況では、もはや結婚式どころではありません。
ゲストのみを危険にさらすだけでなく、新郎新婦自身にも害が及ぶ可能性は十分に高いとも考えられます。
まずは流行が落ち着くのを待ち、日常が平穏を取り戻してから結婚式を挙げるようにしましょう。
新郎新婦が結婚式の自粛を考えるケース:社会的に大きな出来事が起こった時
世間を揺るがす大きな出来事が起こり、世の中の雰囲気が急激に落ち込んでいる状況では、ゲストとしても「こんな時なのに結婚式をするの!?」と信じられない思いを抱く事でしょう。
二人きりでの挙式ならともかく、人を呼んでお祝いしてもらうというタイプの式なら、結婚式を挙げるのは控えた方がいいかもしれません。
結婚式自粛の判断は新郎新婦に委ねられる
これまでいくつかのケースをご紹介してきましたが、最終的に結婚式を自粛をするか否かの判断は新郎新婦に委ねられます。
「その状況でお祝いされて、自分たちは果たして本当に嬉しいのか」「ゲストの気持ちは尊重できているか、身の安全は保証できるのか?」という観点から、自粛するかを決めましょう。
結婚式は自分たちだけのためにあるのではなく、今までお世話になったり、これから新しい家族になる方々のために挙げるという側面も持ちます。
全員が晴れやかな気持ちで迎えられない結婚式では、「自分たちの姿をお披露目し、これまでの感謝を伝え、ゲストに祝福していただきながら結婚生活への覚悟を固める儀式」という本来の目的から大きく外れてしまうことでしょう。
こんなことなら結婚式を挙げなければよかった、挙げておけばよかったと頭を抱えてしまわないためには、慎重に協議を重ね、じっくりと考えることが必要不可欠です。
自分たちの決断を後悔しないよう、あらゆる側面を検討しながら自粛の判断を下しましょう。