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楽しみにしていた結婚式が中止になってしまった!なんてことが、絶対に起こらないとは限りません。中止にがっかりするお気持ちは察するに余りありますが、結婚式の予定日が近いほど、急いで手配を始めなければいけませんよね。
出席予定者への連絡やキャンセル料の支払額、お詫びのマナーなど、あらゆる段取りをスマートにこなすことができるよう、あらかじめ知識をつけておきましょう!
目次
結婚式が中止になることってある?
世の中に絶対はありません。したがって、結婚式の中止というあまり信じたくないようなハプニングも、残念ながら十分に起こり得ます。
心待ちにしていたイベントが白紙に戻ったのですから、落胆する気持ちは相当なものでしょう。ですが、落ち込む前にやらなければならないことが山ほどあります。
ここで、結婚式が中止になった際の手配をご紹介する前に、まずはその理由についてご紹介していきましょう。
結婚式が中止になる理由
結婚式という一大イベントが中止になるということは、よっぽどのことが起こったということ。結婚式が中止になる理由の一部を見ていきましょう。
妊娠が発覚
結婚式直前で妊娠が発覚してしまうと、新婦の体調などを考えて中止になるという場合があります。惜しい気もしますが、これは致し方ない理由ですね。
体調不良
多少の体調不良ならともかく、入院するような病や感染力の強い病気になってしまっては、中止もやむなしと言ったところです。無理を押して今後の生活に響いたらそれこそ本末転倒ですので、強引な決行は避けるのが賢明でしょう。
近親者の不幸
親戚ならばそのまま執り行うカップルも多いですが、両親や兄弟の身に不幸があったという時には中止をしたというカップルもいるようです。
新郎新婦が破局
結婚式の準備期間には喧嘩が増えるという説もありますが、それも一因となって破局をしてしまうカップルも。周囲への説明はもちろん、キャンセル料の支払いについても揉めそうです。
結婚式をする意味が無いと思えて
結婚式の準備を進めていくうち、「あれ、別に結婚式しなくてもよくない?」と思えてきてしまい、そのまま中止に至るというケースがあるようです。ゲストに招待状を送る前ならそれもアリなのかもしれませんが、すでに送付済みというパターンは対応に骨が折れそうです。
結婚式が中止になったらすること
結婚式が中止になったら真っ先にやらなければならないことをご紹介します。
式場のキャンセル
何よりも先にしなければならない行動でしょう。結婚式の予定日に近くなればなるほどキャンセル料は高くなりますから、中止が確定したら即連絡することが望ましいです。
参列予定者への連絡
式の予定日が近い場合は、全員に電話での連絡を入れることになります。スピーディに中止の事実を伝えられるのがメリットですね。
お詫び状の送付
式予定日までにまだ余裕がある段階で中止になった場合は、お詫び状を全員に送ります。ハガキではなく封書で、中止の旨を伝えるのがいいでしょう。また、関係の深い相手には電話でも連絡するとよりいいですね。
結婚式中止を連絡するときのマナーやお詫びはどうする?
結婚式の中止は、ただ知らせればいいというわけではありません。ゲストはお二人のために予定を空けていてくださったのですから、それ相応のマナーが必要ですよね。
では、結婚式中止のお詫びや連絡では、どのような点に気をつければいいのでしょうか?
連絡の方法
先ほど少し触れましたが、結婚式まで時間が無い場合は電話、ある程度余裕があるなら書面で連絡します。何よりもまず迅速さが必要になる作業ですね。
ハガキで送ると送り先の誰もが内容を読めてしまう、ということで、封書で送るのが望ましいとされています。必ずしも手書きである必要はありませんので、とにかく早く準備することが重要ですよ。
なお、一番望ましいのは、お詫び状を送付後に改めて電話での連絡を入れるという方法です。キャンセル手配で手が回らない時に無理をする必要はありませんが、余裕がある時は書面と電話の両方でお詫びをしましょう。
言うまでもありませんが、SNSやメールでの連絡は失礼にあたるので絶対に避けましょう。
お詫び状の例文
まず、最も基本的なお詫び状の型をご紹介します。
謹啓
△△の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、
【新郎】
【新婦】
の婚礼に際しましてご祝福をいただき、ご臨席のお返事を賜りましたこと、深謝申し上げます。
ここに突然のことでございますが、やむを得ない事情(※)により、○月○日予定の挙式を中止とさせていただくことになりました。
日時が目前に迫ってからのご連絡となり、ご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫びいたします。今後とも変わらぬご温情を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
略儀ではございますが、まずは書面にてお詫び申し上げます。 謹白
※の箇所のように、中止の理由を明かしたくない場合は「やむを得ない事情により」とぼかしても差支えありませんが、「病気により」などと書き換えることも可能です。
ですが、仮に破談が原因で結婚式が中止になった場合、お詫び状に相手への非難を書くことは避けましょう。
結婚式が中止になると何のキャンセル料が発生する?
結婚式が中止になるとキャンセル料が発生しますが、具体的に何に対してのキャンセル料なのでしょうか。詳しく見ていきましょう!
結婚式のキャンセル料
結婚式中止の際のキャンセル料は、主に式場とレンタルアイテムにかかります。特に式場は、結婚式の予定日が近ければ近いほど高い料金がかかります。
一方、キャンセル料がかからないというよりも、そもそもキャンセルが不可能なアイテムも。例を挙げてみましょう。
- 衣装(購入済み)
- 結婚指輪
- ブーケ
- 引き出物・引き菓子
- ペーパーアイテム
会場のキャンセル料と合わせると、かなりの額になってしまうことが想像できますね。
加えて、直前での中止となってしまった場合、ゲストの交通費や宿泊費も、新郎新婦側が持つことになります。この点も忘れず考慮しておきましょう。
仮予約なら発生しないことが多い
本予約をしてしまっているのならキャンセル料の支払いから逃れることはできませんが、仮予約ならまだ間に合います。
これは結婚式の準備を始めてから、かなり早い段階で中止になった場合に限るパターンではありますが、覚えておいて損はないでしょう。
結婚式中止の連絡は誠意をもって
着々と準備を進めてきた結婚式が中止になってしまったことで、かなり落ち込んでしまうことでしょう。ですが、自暴自棄になってアフターフォローを怠ると、後の人間関係に大きな影響が出てしまう危険性があります。
申し訳ないと思う気持ちがあれば、その誠意は少なからず相手に伝わりますので、まずはめげずに中止の手配に取り組みましょう。