© iStock.com/FG-Trade
大切な友人が結婚式を挙げると決まった時、サプライズの企画を立てようとする方は一定数いらっしゃいます。
確かに、サプライズが成功すれば新郎新婦に驚きと喜びを提供することができますが、果たしてその企画、絶対に成功するという保証はあるのでしょうか。
実のところ、友人からの結婚式のサプライズは迷惑になってしまう可能性大。どのような点が迷惑のポイントになるか、詳しくご紹介していきましょう。
目次
結婚式で友人からのサプライズをするのはアリ?ナシ?
「結婚式ではフラッシュモブをした!」「サプライズで友人からのお祝いムービーを流してもらった」なんて声を聞くことは少なくありませんが、実は結婚式の友人サプライズはとっても危険!
中には大失敗をして、怒った新郎新婦から縁を切られてしまったというケースもあるのだそう。客観的に見て9割以上の確率で成功する見立てが無い限り、サプライズ演出はやらないのが吉ですよ。
では、具体的になぜ結婚式の友人サプライズが迷惑なのでしょうか。次から解説していきます。
結婚式での友人サプライズが迷惑な理由:式のプログラムを乱される
結婚式は、新郎新婦とプランナーが時間を掛けて作り上げる一生に一度の儀式です。
何度も打ち合わせを重ね、時間内にすべての演出をやり切れるようにプログラムを組み、当日に向けて細かな調整をして完成させた段取りを確実に乱すもの、それがサプライズです。
特にスケジュールがタイトな結婚式の場合、予定外の演出がねじ込まれたせいで、もともと企画していた演出を短縮、もしくは中止せざるを得なくなってしまうでしょう。
新郎新婦の結婚式への思い入れが深ければ深いほど、「せっかくの式を台無しにされた!」という憤りを感じてしまうことは容易に想像できますよね。
結婚式での友人サプライズが迷惑な理由:嫌いな演出を避けられない
嫌いな演出としてよく挙げられるのが、一時期大人気だったフラッシュモブ。
プロのダンサーを使えば見映えもいいのかもしれませんが、いくら練習しても素人のダンスではあまりパッとしないことも多いようです。
中には、苦手を通り越して心の底から大嫌いと感じる方もいらっしゃるようで、「フラッシュモブを披露した後の式の雰囲気がかなり険悪になってしまった」という意見もちらほら。
新郎新婦がフラッシュモブ好きを公言していない限りは、実行しない方がいいかもしれませんね。
結婚式での友人サプライズが迷惑な理由:新郎新婦が感動しなければならない空気になる
誰しもが感動の演出に思わず涙、というような心の動きができるわけではありません。かえって、あからさまな泣かせる演出に気持ちが冷めきってしまうということもあるそう。
「ここで泣けば、大喜びできれば会場が盛り上がると分かっているんだけど……」という気持ちばかりが先行し、うまくリアクションできない自分がもどかしくなってしまうことが想定できます。
何を見て、どう感じるのかはその人次第。受けてのリアクションありきで成立するサプライズ演出は、新郎新婦をむしろ不幸にしてしまう可能性が高くなりますよ。
結婚式での友人サプライズが迷惑な理由:式の雰囲気にそぐわない可能性がある
例えば、シックな雰囲気がコンセプトの結婚式で、受け狙いのサプライズムービーが急に流れ出したら、せっかく作り上げた空気が台無しになってしまいますよね。
結婚式は、ゲストの年齢層や会場の雰囲気、そして何より新郎新婦の理想によってムードが構成されていることも多く、中には装花やペーパーアイテムの一つ一つにこだわり抜いている場合もあります。
そのように完璧に作り上げられた素敵な空間や時間を、たった一つのサプライズでぶち壊すことがどれだけ罪深い行為か、新郎新婦の立場になって考えずともわかりますよね。
結婚式のサプライズによって迷惑を被るのは新郎新婦だけでない
結婚式のサプライズは、時として新郎新婦だけでなく友人側にも迷惑がかかる場合があるそう。
例えば、
- 「当日何かサプライズをしてほしい」と新郎、または新婦に依頼された(費用はゲスト持ち)
- サプライズでお祝いする意思が無いのに無理矢理巻き込まれた
- 新郎新婦からサプライズでスピーチを指名された
というケース等が考えられます。せっかくの祝福の気持ちも、望まないサプライズによってしぼんでしまいそうですよね。
このように、受け手と提供者の両方が心から希望していない限り、サプライズ演出はどこかで誰かが傷ついてしまう可能性が非常に高いのです。
友人からのサプライズを結婚式で実行するなら
もしどうしてもサプライズ感のあるお祝いをしたいなら、演出に組み込むのではなく、式後にプレゼントするという形にしてみてはいかがでしょうか。
ただし、当日は新郎新婦も忙しいため、かさばるようなプレゼントなら後日贈るのがもっとも無難ですよ。
長い時間を掛けて作り上げた結婚式に、喜んでもらいたいというエゴで演出を無理矢理組み込んではいけませんが、「驚かせたい、喜ばせたい」という気持ちまで否定する必要はありません。
重要なのは、その気持ちの伝え方です。新郎新婦に心から喜んでもらえる、素敵なサプライズを計画してみてくださいね。
結婚式で迷惑なサプライズをされないために
結婚式の迷惑なサプライズを防ぐためには、プランナーにあらかじめ「サプライズ演出はすべて受け付けない」と念押ししておくことが有効です。
ですが、それでも決行されてしまったケースがあるようなので、サプライズを望まない事を意思表示したという記録を残しておくと、トラブル処理に備えられますよ。
一生に一度の結婚式を、友人関係を壊しかねない場にならないよう、打てる手は打っておくのが得策ですよ。