円満離婚ってどんな離婚?円満に離婚するメリットと大切さを解説!

円満離婚© iStock.com/AndreyPopov

円満離婚という言葉を聞いたことはありますか?円満離婚とはどんな離婚のことを指すのでしょうか。また、マイナスイメージのある離婚を円満なものとするためには何が必要なのでしょう。円満離婚の意味のほか、円満離婚をするメリット、円満離婚において大切なことをご紹介していきます。

円満離婚とは?

円満離婚とは、両者が揉めることなく離婚に同意して、円満に離婚を成立させることをいいます。両者の話し合いで離婚が成立する、いわゆる協議離婚と呼ばれる種類のことです。

離婚の種類は、協議離婚の他に、調停離婚や裁判離婚があります。この二つはどちらも裁判所での手続きが必要です。協議離婚の場合、裁判所の介入なしに夫婦間の話し合いだけで成立します。

円満離婚の特徴とは?

離婚の協議© iStock.com/AndreyPopov

そもそも円満離婚とはどのような離婚のことを指すのでしょうか。円満離婚の特徴を見ていきましょう。

争わない離婚

円満離婚の特徴として挙げられるのが、不要に争わないことです。夫婦の話し合いのもと離婚に至っているので、財産分与や養育費など、金銭面においてもお互いに納得している場合が多く、争いにはつながりにくいです。

後悔しない離婚

離婚に至るには様々な理由があると思います。離婚後すぐには難しくても、数年経過したときに、離婚はもちろん、結婚していた事実を後悔しない離婚が円満離婚といえるでしょう。

子どものことを考えられる離婚

子どもがいる夫婦の離婚で大切なのは、自分たちのことよりも、子どもを最優先に考えられるかどうかです。夫婦が子どもの将来を考えて最良の選択をできることが、円満離婚に近くなるといえますね。

円満離婚のメリット

円満な別れ方© iStock.com/YurolaitsAlbert

円満な離婚にはどんなメリットがあるのでしょうか。考えられる利点を確認しておきましょう。

気持ちが前向きになる

円満離婚は夫婦の合意によるものなので、離婚成立までスムーズに進むことがほとんどです。離婚後新しい人生を始めるためにも、離婚にかける時間は短い方が良いですよね。円満離婚は当人同士の話し合いで離婚ができるため、早ければ数ヶ月程度で離婚が決まり、新たなスタートへ気持ちが向かいやすくなるでしょう。

結婚したことに後悔がない

離婚で揉めてしまうと、結婚したこと自体に後悔してしまいます。しかし、円満に離婚をすると、相手に対してもマイナスな気持ちがなくなり、離婚後に後悔することは少なくなるはずです。縁あって結婚した相手に嫌な感情を抱いたまま別れるのは避けたいですよね。できるなら、結婚していた思い出も良いものにしたいと考えるでしょう。円満離婚はそんな気持ちを叶えてくれるのかもしれませんね。

ストレスのない離婚

離婚はお互いにエネルギーを使うものです。話し合いを進めていくとストレスが溜まりやすくなるでしょう。調停や訴訟になるとそのストレスは尚更です。その点円満離婚は、二人で話し合いながら離婚に向けて問題を解決していけるので、無駄なエネルギーを使わずに済みます。

良い結果になりやすい

円満離婚は良い結果を得られることが多いでしょう。離婚で一番の問題になりがちな、慰謝料や財産分与、養育費などの金銭面においても、お互いに納得できる場合がほとんどです。夫婦で冷静な話ができ、お互いが譲り合うので、良い条件で離婚することができます。

お金がかからない

円満な離婚は、無駄な費用がかからないことが大きなメリットでしょう。別居や慰謝料など、離婚には意外とお金がかかるものです。また、訴訟になれば弁護士に依頼しなければならないので、さらに費用が発生します。円満離婚ならこのような費用は一切不要で、二人が納得できる解決を実現しやすくなります。

離婚後の生活も安心

円満離婚は、納得できる条件で離婚をしているので、離婚後の生活についてもよく考えたうえで離婚している場合がほとんどです。そのため、離婚後の生活が安定しやすいでしょう。また、子どもがいる場合、争って離婚をしてしまったら金銭援助は頼めなくなるので、円満離婚をすることは、子どもの養育面においてもメリットがあるといえますね。

別れてからも関係が良好

円満に離婚した場合、相手との関係が良好であることが多いです。相手を憎んで離婚を選択する人は円満な離婚はできないので、離婚成立までに揉めるケースがほとんどでしょう。その点、円満離婚は二人で話し合いを重ね離婚に至るので、たとえ別れた後でも連絡を取り合えるような関係でいられるようです。

円満離婚で大切にしたいこと

話し合い© iStock.com/fizkes

円満に離婚するために心がけるべきことは何でしょう。円満離婚を進めるうえで大切にしたいポイントについてご紹介します。

離婚したい理由を明確に

なぜ離婚したいのかをしっかりと考えましょう。離婚理由が曖昧だと、話し合いを進めていくうちに気持ちがブレてしまいます。明確なものがないまま離婚を決めてしまうと、「こんなことなら別れなければよかった」ということになりかねません。また、離婚後に後悔することがないよう、相手への気持ちが残っていないことを確認するのも大事です。

離婚後の生活を考える

離婚を決意するなら、離婚後の生活についてもきちんと考えておくべきです。結婚生活で相手の収入を頼っていた場合は尚更、自分の収入を担保しなければなりません。しっかりと計画を立てておかないと、離婚後すぐに生活が破綻してしまう恐れがあるので、事前に考えておくことはとても大切です。

冷静に話し合う

離婚の話し合いをするとき、冷静さを失わないことが重要なポイントです。離婚の話し合いでは、自分の有利になるように話しを進めたり、相手に対する不満が爆発してしまうと、感情的になりがちです。お互いが冷静にならなければ、シンプルな話もまとまらなくなってしまうので注意しておきましょう。

焦らない

「一刻も早く離婚したい」という気持ちはわかりますが、離婚を焦っても良い結果は得られません。話し合いをしていても余裕がなくなり、お互いの合意点が見出せなくなってしまいます。お互いに納得する形で離婚するには、焦らず提示条件を受け入れる必要があるでしょう。

家族にも敬意を持つ

離婚すると、相手の両親も他人になります。ですが、相手の家族から恨まれるような離婚の仕方では円満離婚とはいえません。当人同士は納得していても、後々まで尾を引いてしまいます。別れる際に、相手だけでなく、相手の家族に対しても「お世話になった」という感情が持てれば、気持ちも晴れやかに離婚を迎えることができるでしょう。

相手を傷つけない

離婚をする場合、相手に不満を持っていることは多いでしょう。話し合いの中でつい興奮し、「売り言葉に買い言葉」のようになってしまうこともあります。しかし、それでは関係が悪化するばかりで、円満な離婚とはいえません。離婚後も良好な関係を続けたいのであれば、相手にダメージを与えるようなことは言わず、離婚条件のみ話し合うように心がけましょう。

子どもを巻き込まない

子どもがいる場合、親権について対立していたとしても、決して子どもを巻き込んではいけません。年齢にもよりますが、多くの場合、子どもは家族で暮らすことを望んでいるのですから、子どもに親権者を選ばせるのはもってのほかです。親権トラブルを深刻化させないためにも、夫婦間でしっかりと話し合い、子どもの将来にとってどんな選択が最良か判断しましょう。

円満に離婚したほうが良い理由

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離婚は結婚よりも難しく、労力がかかるといわれています。離婚を決めたなら、お互いに納得した形で別れたいものですよね。

円満に離婚ができたら、離婚にかかる期間や費用をかけずに済むので、気持ちが楽で離婚後の生活も安心です。そのため、円満離婚は、ハード面、ソフト面どちらにおいても、お互いにとって最良な離婚であるといえます。お互いに、別れた後の人生を幸せに過ごすためにも、嫌な思いをして離婚するのではなく、円満に離婚することを選択した方が良いでしょう。

円満離婚は確実にできる!

「円満離婚なんて本当にあるの?」と思う人もいるでしょう。しかし、実際に円満な離婚をして、お互いに新しい人生をスタートした人もいます。離婚はダメージになりやすいものですが、できるだけ傷つけ合うことなく離婚できるのが円満離婚なのです。離婚のきっかけは様々かもしれませんが、最後まで相手のことを思いやる気持ちを忘れずにいたら、きっと円満な離婚につながるでしょう。

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