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「結婚しない」という選択をする方の割合が、増加傾向にあります。
2015年の国勢調査でも、50~54歳時点での未婚率が男性20.3%、女性11.4%という結果が出ています。
なお、1985年の調査では、上記と同年代の未婚率は男女共に5%未満でした。このことからも、日本人の未婚率は右肩上がりになっていることが分かりますね。
年々増え続ける「結婚をしない」という選択ですが、では一体、どのような理由から結婚をしない、したくないと感じるのでしょうか?
目次
結婚しない理由:自分のためだけに時間を使いたい
仕事、趣味、勉強、旅行……。やりたいことや打ち込みたいことが、それこそ星の数ほどある方もいらっしゃることでしょう。
ですが結婚をしてしまえば、自分のためだけに使う時間よりも、家庭のために使う時間の方がどうしても多くなってしまいます。
それは裏を返せば、それほどの覚悟が無いならば結婚をすべきではないということ。
そのため、自分のためだけに使う時間が欲しいと強く感じる人ほど結婚から意識が遠のき、やがては「結婚はしない」と考えるようになるのではないでしょうか。
結婚しない理由:経済的なメリットが感じられない
一昔前までは男女間に大きな雇用格差があり、結婚しなければ生活が立ち行かないという女性の数が多い時代でした。
ですが、完全に平等ではないとはいえ、男女の雇用率に大幅な差がなくなりつつある現代では、結婚をして男性に養ってもらわずとも生きていける女性がかなり増えました。
そのため、自分一人で生きてくために十分な収入があり、さして結婚願望が強くないという場合、結婚する必要性を特に感じなくても不思議ではないと言えるでしょう。
結婚しない理由:他人との共同生活が耐えられない
家に帰ったら他人がいる、家にいたら他人が帰ってくるという状況が耐えられないと考える方も。
いくら結婚相手だとしても、他人であることには変わりありません。違う環境で育った人間同士が、一つ屋根の下でお互いに折り合いをつけながら生活する……と考えただけで嫌になってしまうそうです。
いつか慣れるという保証も無しに長い共同生活を送る選択をするのは、誰かと一緒に暮らすのが苦手な方にとってかなりハイリスクだと想像ができますね。
結婚しない理由:子どもが欲しいと思わないため必要性を感じない
子どもが欲しいから結婚する、と考える方も少なくはありません。そのため、「子どもは特に欲しくないから結婚しなくてもいい」と感じる場合もあるのだとか。
結婚したら必ず子どもを生まなくてはならない、という訳ではありませんが、結婚を強く結び付けて考える方にとっては確かに妥当な意見かもしれません。
結婚しない理由:家事の負担が増えるのがイヤ
現代は共働きの時代ですが、どうしても家事は女性が担当するものだという考えが抜けきらない方がいるのもまた事実。
特に、周囲に「共働きなのに夫が一切家事をしてくれない……」という悩みを抱えている方がいたりすると、自分一人に家事の負担がのしかかるのでは?と余計に不安になってしまう女性もいらっしゃるのではないでしょうか。
お付き合いの段階で平等に分担していても、結婚したらパートナーが何もしてくれなくなったというケースもありますので、非常に難しい問題ですよね。
「結婚しない」ではなく「したいのにできなかった」というケースも
結婚をしていない方の中には、しないことを自ら選択したのではなく、「したいのにできなかった」というケースもあります。
良い相手に巡り会えなかったり、理想を追い求めすぎた結果年を重ねてしまったり、うまくタイミングが合わなかったり。
デリケートな事情をはらんでいる場合もありますので、「結婚していない=その人が自ら望んだ選択」と決めつけて発言するのは危険です。確証が得られない限りは十分に気をつける必要がありますよ。
パートナーに「結婚はしない」と言われてしまったら?
パートナーがいるものの、結婚はしたくないと考える人もいることでしょう。
もしあなたに結婚願望があり、相手にその気が無いという場合には、残念ですがお別れも視野に入れなければなりません。
パートナーが軽口で言っているだけなら早まる必要はありませんが、決断はなるべく早めに下すのが、後々のあなたのためになるはずです。
結婚しないという選択はもはや珍しくはない
結婚をしないという選択は、もはや珍しくなくなってきています。そのため、自分の意思よりも世間体を優先して、周りに合わせて無理矢理する必要はもはや無いのです。
かえって不幸な人生を歩むことになりかねませんので、自分自身が心から「この人なら」と思える方に出会えたその時に、結婚を考えるようにしましょう。
自分が幸せに生きて行けるか、というポイントを疎かにせず判断をすることができれば、「こんなことなら結婚しなければよかった」という結婚生活を送るリスクを軽減させることができるのではないでしょうか。