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結婚調査という言葉をご存じですか?
「結婚を考えているけど、どうにも相手を信用しきれない……」と不安を抱いている方が、それを解消するために利用することもあるようです。
では、結婚調査によってどのような情報が得られるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。
目次
結婚調査とは
結婚調査とは、結婚を予定している相手の素性を、興信所に依頼して調べてもらうことを指します。
何事もなく順調にお付き合いが進んでいれば利用する機会はまずありませんが、婚約者の言動に違和感を覚えたり、子どもを心配した親が調査を依頼することがあるようですよ。
調査の結果何も問題が無ければ御の字ですが、なかにはとんでもない本性を隠し持っていたことが発覚することも……。
では、依頼者はどんな目的で結婚調査を試みようとするのでしょうか?次からご紹介していきます。
興信所に結婚調査を依頼する目的って?
興信所に結婚調査を依頼する目的は人によってさまざまですが、例として以下のような理由が考えられます。
- 結婚相手に不安なところがある
- 結婚相手の離婚の理由を知りたい
- 結婚式が迫っても両親や友人などに紹介してくれない
- 結婚紹介所で知り合った相手の素性を知りたい
- 浮気しているかもという噂を聞いた
- 結婚相手に犯罪歴や借金がないか調べてほしい
- 子供の交際相手を結婚する前に調べておきたい
一見バラバラにも思えますが、総括すると「不安を解消したい」という思いから結婚調査をするようですね。
結婚調査でできることは多岐に渡りますが、具体的にはどのようなことを調べられるのでしょうか。
結婚調査でできること:対象となった本人自身に関する調査
結婚調査でできることは、主に以下の項目についてです。
- 学歴・職歴
- 普段の行動・素行
- 性格
- 家族構成や家庭環境
- 交友関係
- ギャンブル・浪費癖
- 既婚者・恋人の有無
- 現在の居住地・職場
- 収入
なお、出身地に関しては生まれた地域による差別があってはならないので、調査は不可だというのが基本スタンスのようですよ。
結婚調査でできること:対象となった本人の家族に関する調査
調査対象となる本人だけではなく、その両親、兄弟姉妹、祖父母などの素性を探ることも、結婚調査では可能なようです。
いくら本人が立派な人格だったとしても、その周囲にいる親族に問題がある可能性も、無きにしも非ずですよね。
これから親戚になるかもしれない相手のことも知りたい、という思いから、調査を依頼する方がいらっしゃるのではないでしょうか。
次からは、結婚調査を依頼するケースの例について詳しく見ていきましょう。
結婚調査を依頼するケース例:婚活中に出会った相手の素性を調べたい
結婚相談所やお見合いの相手の素性が、100%真実とは限りません。結婚を考えた時、ちょっとおかしいなと思う出来事が思い出され、念のため調査を依頼するようですね。
履歴書や身上書を元に調査し、事実関係の確認を取ってくれるとのことです。
結婚調査を依頼するケース例:婚約者の言動に不信感を覚えた
頻繁に嘘をついている素振りがあったり、結婚の延期をお願いされたりと、結婚前の言動としてあまりそぐわない言動をされると不安になってしまいますよね。
調べた結果、経歴が丸っきりの嘘だったり、実は既婚者だった!なんて事実が発覚することもあるそうです。
結婚調査を依頼するケース例:結婚を控えているのに家族や友人を一切紹介してくれない
結婚を約束しているのに、相手の家族や友人を一切紹介してもらったことがないというのは、どうもおかしな話に感じられますよね。
両親と不仲だったり、単純に友達がごくわずかしかいないことも考えられはしますが、結婚調査を依頼するということは普段から何か思うところがあったのではないでしょうか。
結婚調査を依頼するケース例:常識を越えた範囲でお金を払わされている気がする
デートの支払いを毎回任されるだけでなくまとまったお金を貸している、返金される気配も無く、結婚だけは仄めかされている……となれば、「もしかして騙されてる?」と感じても仕方がないでしょう。
十中八九、結婚してもいないパートナーから大金を借りる人間にまともな人はいません。が、どうか気のせいであってほしいという祈りから、調査を依頼するようですよ。
結婚調査を依頼するケース例:子どもの婚約者に不安を抱いている
結婚の挨拶などで接触した際、どうも怪しい相手だと感じた親御さんが、興信所に相手の調査を依頼するとのこと。
もし何も問題がなく、その上お子さんにバレてしまった時は信頼関係にヒビが入る可能性大ですが、背に腹は代えられないのでしょう。
結婚調査にはリスクもある
安心を勝ち得るための結婚調査ですが、当然ながらリスクも考えなければなりません。
例えば、調査を依頼していたことがバレると、相手との関係が悪化することは間違いなしです。また、お子さんに内緒で調査した場合も同様でしょう。
加えて、事実が判明したときの精神的ダメージも大きいですし、特殊な作業になるため、費用も10万円以上は確実に掛かります。
そういったリスクと手に入れたい安心感を天秤にかけ、どちらがより重要かを見極める必要がありますよ。
結婚に強い不安を感じた時だけ興信所の利用を検討しよう
得られる情報の価値が大きいぶん、興信所の利用にはリスクが伴います。
そのため、手を尽くしてもどうしても不安が消えない時の最終手段として、利用を視野に入れておかねばなりません。
結婚の際に興信所を使うのは、よほどの不信感を覚えた時のみにしておきましょう。