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親戚として遠いような近いような、微妙な関係性の「いとこ」。
血のつながりは薄くても確実にあるはずですが、果たしていとこ同士で結婚はできるのでしょうか?
そもそも「いとこ」とは自分から見てどのような立ち位置にいるのか、親戚同士で結婚する際の条件はどのようなものなのか等、詳しくご紹介していきます。
目次
「いとこ」とは
まず始めに、「いとこ」との続柄についてご説明をしていきます。
いとことは両親の甥・姪にあたる続柄で、ご自分から見て4親等に該当します。親等とは、親族関係の遠近を表す言葉で、数字の数が小さくなるほど血の繋がりが強くなります。
各親等ごとに、親戚関係をまとめました。
- 1親等:実父母、配偶者、子供
- 2親等:兄弟・姉妹、祖父母、孫
- 3親等:曾祖父母、おじ・おば、甥・姪
- 4親等:いとこ、大おじ・大おば(祖父母の兄弟姉妹)、玄孫 など
親戚で集まることが多い方にとっては尚更近く感じるいとことの関係ですが、実は曾祖父母よりも遠い間柄だということが分かりますね。
いとこと結婚はできるのか?
ここで本題ですが、いとこ同士の結婚は果たして可能なのでしょうか。
日本の法律では、4親等以上離れている相手であれば、直系でない限り親族同士での結婚が可能です。
つまり、結論として「いとこと結婚することはできる」ということになりますよ。
中にはいとことの結婚をあまり良く思っていない人や、生まれてくる子どもが何らかの障害を抱えている可能性を危惧する声もあります。
ご本人同士が納得した結婚ならば外部の声に耳を傾けすぎる必要はありませんが、「そういう人もいる」という事実だけでも知っておけば、そういった相手への備えができるでしょう。
いとこ同士で結婚できない国もある
さて、日本においてはいとこ同士の結婚が可能とご紹介しましたが、外国では認められていないケースもあるそう。例えば、アメリカではいとことの結婚が25の州で禁止されているほか、中国などでも認められていないようです。
反対に、ドイツでは3親等、つまり曾祖父、おじ・おば、甥・姪との結婚も認められているのだとか。「結婚相手は4親等以上」と定められている国が多数派ですが、そうではない国もあるようですね。
いとこと結婚することはできる!
いとこと結婚された人の数はあまり多くないため、珍しいと思われることは避けられないかもしれません。
ですが、いとことの結婚は、法律で認められています。よって、結婚すること自体にはなんの問題も無いのです。
いとこと結婚したという前例も数多く存在しますので、どうしても不安に感じるならチェックしてみるのもまた良いでしょう。