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結婚を考えた時、立ちふさがる壁の一つが年齢差です。気持ちが盛り上がっているときは「愛さえあれ年齢差は関係ない!」と思えますが、現実はそううまくは行かないようですよ。
勢いで結婚してしまう前に、年齢差のある結婚について今一度じっくり考えてみましょう。
目次
結婚に年齢差はどれくらい影響するの?
「愛に年齢は関係ない」とはよく聞く言葉ですが、決してそんなことはありません。確かに、年齢を超えた関係というのは存在しますが、そこに「結婚」という現実的な問題を挟むと、状況はまた変わってきます。
今の気持ちももちろん大切ですが、年齢差のある相手との結婚を考える上でより重要なのは、10年、20年後のビジョンです。
これから先の未来、年齢差があることによってお二人の前に何が問題となって立ちふさがるのか、ある程度想定しておく必要があると言えるでしょう。
ですが、年の差が仇にばかりなるわけではないので、必要以上に不安になることはありません。
大切なのは、これから直面する確率の高い問題と、相手との未来を冷静に天秤にかけるまなざしです。詳しくご紹介していきましょう!
年齢差婚のメリット:相手が年上の場合
まずは相手が年上だった場合の年齢差婚のメリットをご紹介しておきます。
経済力がある
お金の安定は心の安定です。同世代の相手と比べると、やはり年上の相手の方が稼ぎがあると考えられるでしょう。
社会的地位が高い
長く社会人生活を送っていれば、例外を除いてそれだけ社会的地位も向上します。身分に説得力があるということで、さまざまな手続きがよりスムーズに進むことでしょう。
落ち着いている
いついかなる時も泰然自若としている相手が傍にいるということで、つられるようにこちらの心にも落ち着きが生まれます。頻繁に心を波立たせることなく、穏やかな毎日を送ることができそうです。
失敗を許してくれる
何かとんでもないミスをしない限り、大きな心で許してくれることが多いとのこと。必要以上にイライラしたり、怯えたりせずに生活ができそうですね。
年齢差婚のメリット:相手が年下の場合
お次は相手が年下だった場合の年齢差婚のメリットをご紹介していきます。
自分も若くいられる
人は自分の近くにいる人間から強い影響を受けます。ということは、若い相手と生活を共にすることで、身も心も若くいられるかもしれないということ。若返り効果が期待できますね。
健康面での心配が少ない
よほど不健康な生活を送っていない限り、年齢が若いほど肉体が健康なケースが多いです。病気をするリスクが低いというのは、なかなかに強みではないでしょうか。
収入を得られる期間が長くなる
仮にあなたが定年を迎えてしまっても、相手の定年は年齢の差があればあるほど遅くなります。その間、安定した収入を得られるということは、家庭に大きな安心感をもたらすでしょう。
寛容になれる
多少のトラブルも、「まあ年下だししょうがないか!」と割り切ることができることも。年が近い相手にはないメリットと言えます。
年齢差婚に伴うリスク
ここまで、年齢差婚に関する良い面ばかりご紹介してきましたが、当然リスクもあります。
対等な関係を築けないことも
人生経験を笠に着て、年上の相手がやたら威圧的に接してくるというのは、あまり珍しくない話しです。反対に、年下の相手に世話を焼きすぎて、妻ではなく半ばお母さん化してしまうというパターンもあるようですよ。
差がありすぎると不妊が心配
男女ともに、年齢が上がるほど不妊のリスクは高まります。また、仮に妊娠したとしても、今度は出産に伴う危険性に注意を向けなければなりません。子どもが欲しいという場合、年齢差についてはかなり真剣に考えなければならないでしょう。
体力の相違
育児や遊び、家事など、ありとあらゆる面で体力が必要になります。ところが、片方はアクティブ、もう片方は取り残されがちという構図ができあがってしまい、協力したり、一緒に楽しんだりすることが難しいという問題が浮上するとのこと。
価値観がまったく合わない
物事の考え方から幼いころに観た映画まで、あらゆる点において年齢という壁がお二人を隔てます。この違いを楽しめるカップルなら問題無いのですが、かみ合わない価値観にイライラしてしまうようなら要注意です。
年齢差婚によって起こる問題:相手が年上の場合
先ほどは年齢差に焦点を当ててリスク紹介をしましたが、ここでは「年上」という点に特化した年齢差のある結婚の問題点を解説していきます。
未来の収入
年齢差の度合いにもよりますが、例えば子どもの大学進学時に相手が定年を迎えてしまった……。なんてパターンは非常に厄介です。貯金を切り崩しつつ授業料を払い続けるというのは、なかなか恐ろしいものです。
介護の必要性
まだまだアクティブに生活を送りたい!という時期に相手が要介護状態になってしまうことも十分に考えられます。タイミングによっては、自分の親の介護と被ってしまうことも。
相手の老いに耐えられるか
ふと見た顔が老人にしか感じられず、辛くなってしまうという方もいるようです。同世代と結婚した友人とついつい見比べてしまい、悲しさがますます募ってしまう……。という未来も、否定はできません。
早くに未亡人になる可能性
早い人だと40歳前後で未亡人になってしまうことも。また新しい相手を見つけるのも大変ですし、もしかしてこれから死ぬまでずっと一人……?という不安が湧いてしまいそうです。
年齢差婚によって起こる問題:相手が年下の場合
最後に、相手が年下の場合の年齢差婚の問題をご紹介します。
経済的・社会的に頼りなく感じることも
自分よりも相手がかなり年下だと、同世代同士で結婚した家庭に比べて経済的安定感はどうしても欠けてしまいます。また、社会経験の乏しさから、頼りないなと感じてしまうことが少なくはないようです。
若い女性と浮気してしまうのでは?
結婚には至ったけど、やっぱり若い子の方がいいのでは?という不安が、たびたび頭をよぎってしまうそう。日々ヒヤヒヤしながら生活するのは、かなり気疲れしてしまうのではないでしょうか。
甘えられるばかりで疲れる
一方的に頼られる毎日に、なんだか疲れてしまうことも。たまには甘えさせてくれる相手でないと、片方ばかりが消耗してしまいそうです。
一緒にいて老けて見られないか
二人で歩いていたら親子に間違われてしまった……。という悲劇が、起こらないとも限りません。常に引け目を感じていては、背中も徐々に丸まっていきそうですね。
年齢差婚に踏み切る前に、もう一度じっくり考えて
ご紹介してきた問題は、氷山の一角でしかありません。二人でこの先生きていくことに対してのメリットとデメリットを比較し、それでも結婚するのかという検討を重ねる必要があります。
問題と冷静に向き合い、現実的に立ち向かうことができるかを逃げずにきちんと考えましょう。後で「こんなはずじゃなかったのに……」と後悔しても、手遅れなことだってあります。
相手を大切に想う気持ちがあるからこそ、「結婚」という次のステップに進むか否かを、真剣に吟味しなくてはいけないのです。
結婚に年齢が関係ないということはない
結婚に年齢差は絶対に関係しますし、かなり真剣に考えなくてはいけない問題であることは間違いないでしょう。
難しい課題ではありますが、だからこそなあなあにせず自分たちなりの結論を出さなくてはなりません。その上で、本当に結婚に踏み切るかを決めることが大切ですよ。